スタバの缶コーヒー 傷口に塩を塗り込むことに?

スタバの缶コーヒーが量販店でも売られるようになったそうです。スタバの缶コーヒーについては、何度か「大丈夫か?」と言っていますが、今度こそダメを押された感じです。<過去の懸念記事はこちら>
スタバ 失敗マーケティングと予想する - 戦略のみそ zentaku blog
スタバの缶コーヒー エスプレッソコンパーナを飲んでみた - 戦略のみそ zentaku blog


スタバの缶コーヒーが量販店でも売られるようになることの懸念は3つ。
懸念1. 量販店では値引きが当然。スタバの缶コーヒーといえど値引き販売され、「こんなもんか」と思われ、ブランドを毀損する。

懸念2. スタバに来店して欲しいターゲットと量販店ユーザーが異なり、来店ターゲットを逃す。「あんな人達と同じに思われたくない」と思う人が生まれる。ルイヴィトンが女子高生にまで行き渡ったときに、ヘビーユーザーが嫌悪したように。

懸念3. 缶コーヒーでのスタバは「スバ抜けて美味しいわけではない」との認識が広まり、ブランドを毀損。ジョージアかBOSSの方がウマいやんって。ドトールの方が苦くないやんって。


サントリーに主導権をもっていかれ、スタバでは身動きとれないの??

ソース

スタバの缶コーヒー、量販店でも販売、サントリー、主婦層開拓2009/06/03, 日経産業新聞

サントリー食品は米コーヒーチェーン大手スターバックスと共同開発した高級缶コーヒー「スターバックス ダブルショット」=写真=の販路を拡大した。これまではコンビニエンスストア限定で売っていたが、スーパーなどの量販店でも販売を始めた。主な購買層の若い男性会社員に加え、女性ら新たな消費者を取り込みたい考えだ。
同シリーズは昨年10月に発売。スタバと同じコーヒー豆を使っており、エスプレッソタイプとして濃厚な味わいが特徴だ。価格は税別170円(140グラム入り)と缶コーヒーで最も高い。昨年の販売量は50万ケース(1ケースは30本入り)と目標の80万ケースには及ばなかった。
ただ、サントリーは「景気悪化で節約志向が広がるなか健闘した」とみており、今年は販路の拡大と新商品の発売などで販売体制を強化。スーパーなどでも売ることでスタバの利用者が多い主婦らにも手にとってもらい、150万ケースの販売を目指す方針だ。