経営重心

エコノミスト 2013年 2/12号 [雑誌]に掲載された、電機業界アナリスト若林氏の「経営重心」モデルが興味深かったです。


ソニーパナソニック、シャープという弱電の不振と、日立、東芝という重電を対比して、業績不振の背景と処方箋を考察するレポートに記述されています。


「経営重心」とは若林氏が提唱しているモデルで、各事業に固有な「事業サイクル」と「市場規模」をそれぞれの企業の事業ごとの売上げによって加重平均して算出した値だそうです。各企業の事業領域を定量的に把握できる、としています。


重電は、経営重心を事業サイクルが長く、市場規模(個数)がより少ない分野、すなわち、原発、プラント、基地局などのインフラにシフトさせたことが奏功したと指摘しております。


レポートの内容は図書館で読んでいただくとして、「経営重心」というモデルを考案されたことがすばらしいと思いました。PPMやその他のよくある指標を使って分析することに狎れて、オリジナルの分析ツールを考案することを怠けていたことを反省しました。