夏の読書感想文「エコノミック・ヒットマン」

取引先のお姉様から郵送されてきたので、律儀に読んで感想を送った。せっかく書いたので夏休みの感想文提出気分で。 「エコノミック・ヒットマン 途上国を食い物にするアメリカ」(ジョン・パーキンス著、東洋経済新報社、2007年12月) とくに宗教、人類の欲…

リタ・マグレイス(2014)「競争優位の終焉 -市場の変化に合わせて、戦略を動かし続ける-」

同僚から「感想を聞かせてくれ」と言われたので、”借りて”まじめに読んで感想を書きました。競争優位の終焉 市場の変化に合わせて、戦略を動かし続ける 冒頭と第1章にて、競争優位は一時的なものでしかない、競争優位が持続しない、あるいはかつてよりはるか…

マネジャーの役割

新卒で入った会社で、上司に「人事は好き嫌いだよ」と言われて以来、チームやプロジェクトのリーダーになることは一生無いなと思って15年。 望む望まないに関わらず、実際の職位に関わらず、一応年齢高めの人がマネジャーとしての能力を持ちあわせていないと…

モーターショー2013でトヨタに釘づけ

東京駅から無料送迎バスに揺られて行ってきた。バス待ちの列から既に昂揚感が醸し出されてた。 会場に入ってもうワクワクが止まらなかった。キラキラした車たちと、車好きな人たち。「こんなマニアックなパーツを!」というところを接写しまくる人たち。 み…

経営重心

エコノミスト 2013年 2/12号 [雑誌]に掲載された、電機業界アナリスト若林氏の「経営重心」モデルが興味深かったです。 ソニー、パナソニック、シャープという弱電の不振と、日立、東芝という重電を対比して、業績不振の背景と処方箋を考察するレポートに記…

「斬」綱淵謙錠, 文春文庫, 2011年(新装)

環境が極めて流動的で、自らの存在の希薄さに幻滅しそうな恐怖に苛まれる弱気を必死に諌める日々を過ごしている人が多いと感じる。 「斬(ざん)」を読んで欲しいと思う。 著者はあとがきで「わたくしはなにかにじっと必死に耐えている人々に読んでいただき…

「海賊とよばれた男」を読んだ

夜を徹して読みました。涙が止まりませんでした。 私のいまの生活があるのは出光佐三の存在があってこそではないかとさえ。 ここまで下から慕われて、尊敬されて、命を預け、預けられて惜しくない経営者がいただろうか。本田宗一郎でも敵わないのではないか…

プロジェクトが失敗する時の3つのサイン

プロジェクトが頓挫するか、成功に持ち込むにはかなりの根性がいるぞという、兆候。 こんな兆しが少しでも表れたら早めに手を打ちましょうよという、三戒。

日本の企業システムに染み付く価値観

2012年6月15日の日経「迫真 テレビなぜ負けた4」では、シャープが亀山工場でパネルからテレビまで一貫生産する工場を建設する工場を造ったのに対し、サムソンは「これでシャープに勝てる」と言ったそうです。海外生産に乗り出し、安くつくって新興国の店頭に…

日本のテレビは負けたように見せかけているだけ・・・と思いたい

2012年6月12日の日本経済新聞に「危機の電子立国 テレビなぜ負けた」という特集記事がありました。 工場集約のパナソニック、主力工場を合弁に切り替えるシャープ、国内生産から撤退する日立と東芝、テレビ事業8期連続赤字のソニー。「日本のテレビはなぜ敗…

社訓 「親孝行」

茨城に用事があって行ってきました。 「ばんどう太郎」という和食ファミレスを発見し入ってみました。入口のレジの真上に 社訓 親孝行と木彫りの看板が掲げられておりました。 親孝行の気持ちですべての事にあたるという姿勢がうかがえ、良い社訓だな〜と思…

割り切れないもの

2011年6月26日(日)日本経済新聞21面 あとがきのあと 工藤美代子(談) 「私たちは物事の価値ばかりを追求するよう教えられてきたけれど、この社会には割り切れないもの、何も意味のないものがもっとあっていい。最近そう思えるようになった」

駆ける魂

2011年6月21日、日本経済新聞夕刊、17面より。「穴井が出会ったのは、獅子の子落としの厳しさと、一緒に谷底まで降りてきてくれる温かさを持った師父たちだった。」

生きていくために

2011年3月26日、日本経済新聞朝刊、藤本義一エッセイより。「人間、生きていくために、いつも生きることを教えてくれた人を思い出さなくてはいけない。」

鞄が重い心配性

先日、お客様のご自宅に訪問して営業をしていたのですが、無意識にやっていたことをお客様に指摘されて改めて気づいたことがあります。 ひとつは訪問の時間。私は個人のお客様のご自宅を訪問する時には約束の時間ぴったりに呼び鈴を鳴らすようにしています。…

「正」と「正」の対立

経営「戦略」という名称もある通り、ビジネス用語は戦争の用語からとられたものが多くあります。戦争物から多く学ぶことがあるということでもあります。 先日、ひょんなことから「クリムゾン・タイド」を観ました。 冷戦後の国際情勢を舞台として、ロシアの…

企業の一員として常に意識すべきことはなにか

先日、上司が会社のみんなに問いかけました。「企業の一員として働く人が常に意識すべきことは何か」と。すかさず誰かが「profit」と応じ、その上司は「That's right!」と力強く言っておりました。 まぁそれも正解だとは思うのですが、私としては、「その前…

官僚制の逆機能

2009年の7月から外資系ラグジュアリーブランドで働くようになって、壁にぶつかることが多々あります。 日本の権限が非常に小さく、なんでも本国にお伺いを立てなければ物事が進まないことなどは想像の範囲内。すべては客観化され、なるべく現場の人間性や声…

クリエイティブな仕事の能率を落とす方法

秀吉が墨俣城を築く時に、職人さん複数チームで成果を競わせて成績上位チームにご褒美をあげるということでみんなが頑張って、城が一夜で建ったという話を聞いたことがあります。いま調べると根拠がなさそうですが、私にとってはインセンティブを考えさせら…

経営者の決断を支える5つの要素

加護野先生が雑誌プレジデントに書かれていた「http://president.jp.reuters.com/article/2009/10/13/193DB078-B194-11DE-9AF1-68013F99CD51.php」、必読かと思われます。経営者の決断を支える5つの要素が示されています。 なかでも脳と心をわしづかみにした…

お客との距離を短く

2009年10月は安居祥策帝人元会長が日経「私の履歴書」を書かれています。数日前に帝人ボルボに出向されていたころのエピソードに刺激されました。ボルボを日本で売るためにはエアコンが弱すぎると。日本の湿気や渋滞の様子を訴えてもスウェーデンの人達には…

ガムガリバーたる所以

昨日、ガムの早食いを見ました。 電車の中で女子高生Aが「ガムあげる—」と友達にガムのケースを差し出していました。言われた女子高生Bは「ありがとう♪」と言いながらさっと箱からガムを取り出し、包装紙をはがす仕草もなく、いとも簡単に口へ運ぶではありま…

スマイルを売れる余裕をあげてください

一年に3回ほどマクドナルドのポテトが食べたくなります。それ以外は油の匂いが嫌いで店の前を通るのさえ避ける存在です。 滅多に行かないものですから、見たことのないセットや、いままで見たことのあるメニューがなくなっていることに戸惑い、何を頼むべき…

大きく、未来を、論理的に考えて、切り捨てて集中する

先日、友人(と呼ばせてもらいます)と「"戦略的に思考する"ことは訓練できるか」という話をしました。その際は目の前にあるさまざまな現象に興味を向けて、それがなぜ起きているのか、これからどうなるかなど論理的な妄想をすることで訓練できるかもと答え…

暖簾に腕押し

ここ最近、単一店舗として日本一の売上高を誇る百貨店の前を通っています。各入り口に暖簾がかかりお客様を迎えています。 http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200808220056a.nwc 率直に私は粋だと思いました。なんかカッコいいと。写メールも撮り…

イオンのPBは上手くコントロールされる気がしてきた

4月にイオンのプライベートブランド攻勢は「低価格を実現させるための様々な歪みで顧客が離れる」としてダイエーの二の舞に? - 戦略のみそ zentaku blogと疑問を投げかけました。しかし、その後ずっと「イオンはなぜPB押しなのか」を考え続けていたところ、…

経営統合、提携が日常茶飯事に?

マツダとトヨタの距離がどんどん縮まっています。トヨタとマツダが提携交渉(ロイター) 以前、トヨタとマツダの関係で、トヨタが何か考えているのだろうかと投げかけたことがありますが、コメントでトヨタとマツダの技術供与関係は濃密と教えていただいたこ…

PRO TEC HEAD&PRO TEC STYLE 使い始めました

東京の日本橋を歩いていると、とあるビルに気温の表示がされておりました。先週の木曜日14:00現在でなんと39度!そりゃ、汗をかくはずです。その夜に以前より注目してきた、PRO TEC HEAD ジェルシャンプー 180gとプロテクスタイルデオドラントソープ 300ml…

失敗を無駄にしない

毎週木曜日の日本経済新聞には野球評論家の豊田泰光さんのコラムが掲載されます。2009年7月16日(木)のコラムもスクラップの価値有りでした。 「選手の幸、不幸の分かれ目は、他人の失敗を我が身にあてはめて考えられるかどうかにある」「運の悪い選手に限…

世界にカルビーを

最近ベルトが緩く、ズボンがやたらとずり落ちてくるなぁと思い、久々に体重計に乗ったら、10数年前の学生時代に見た以来の軽量値をたたき出しました。これはいかんと早速コンビニでお菓子を買いまくり、手元に常にポテチを置いています。 それにしてもカルビ…