タタがんばれー。日本の自動車産業も。

なんか私の情報感度が低いのか、マスコミが意図的にPRしないようにしているのかわかりませんが、タタの情報が余り目につきません。


ナノの損益分岐点は35万台とされているそうですが、09年4月からの年間生産台数は3万〜8万台と予想されているそうです。インドの巨大市場で35万台は楽チンだと思いがちですが、市場は存在していたとしても供給側に数々の問題がありそうです。


まず思い浮かぶのが、「問題のない均一の品質の製品を効率的につくれるか」という問題でしょうか。いくら余分な機能を削ったとしてもそれでも部品点数は多く、酷使される製品です。品質基準を満たす製品を量産できるか。市場の需要に耐えられる生産体制を構築できるかが最大の難関なのではないでしょうか。


第二はキャッシュです。キャッシュは逼迫しているのに、数々のブランドを買っているようです。複数の自動車メーカーを新たに経営しようとする会社が薄利のナノにいつまで構っていられるか。もしくはナノも上手くいかず、買収したメーカーもふるわず、共倒れになりはしないか。


タタに迫る問題を2つ挙げましたが、どちらかと言えば私は応援している方なのです。雨後の竹の子のようにでてくるルールーブレイカーによって、既存企業との競争が生まれ、製品や市場や消費者が磨かれる。自動車産業の切磋琢磨が続けば良いと思っています。