どこでも落とし穴〜(ドラえもん風に)

以前、「水」に関して調べていた際に、見つけたデータがあります。平成18年3月31日現在、全国の下水道普及率は69.3%(下水道利用人口/総人口)だそうです。

このページには世界各国の比較もあります。


正直言いまして、69.3%は低い!と思ったのです。日本の30%の人は下水道システムの恩恵を受けきっていないということなのでしょうか。山が多いなど、国土が違うので単純に日本が低いと言い切れないとは思いますが、誰か困っていないのでしょうかね?


そんなことを思ったのは今朝の日経の地方面(東京)を読んだから。以下は抜粋です。

老いる都市 道路吸い込む下水管—突然の落とし穴、年4700ヵ所 2009/02/20

 2013年ごろから、下水管の耐用年数とされる敷設後50年を過ぎた老朽管が急増する。下水管の破損が原因とみられる道路の陥没事故は07年度に全国で4700カ所も発生した。一方で下水管の総延長は06年度に40万キロメートルを突破するなど年々伸びている。
 道路の陥没事故は、下水管によるものが圧倒的に多い。管が詰まったりたるんだりすると硫化水素ガスがたまり、コンクリートを溶かしてしまう。この状態が続けば下水管に穴があき、周囲の土砂が吸い込まれて空洞ができる。そこへ車両の重みが加わると、陥没事故につながりやすい。
 しかし、自治体が下水管の維持管理や修繕に費やすお金は横ばいから微減にとどまる。自治体の元幹部は「財政が厳しいと、つい維持補修費を削りがち」と明かす。首長や議員にとって、普及率を向上させれば自分の手柄になるが、維持補修費を削減しても、すぐには影響が表れない。
 和歌山市の場合、四世帯に一世帯は、下水管が敷かれているのにつないでいない。当面は接続率向上などの増収と、支出の切りつめに注力せざるを得ない。だが、大事故でも起きれば、結局は高くつく。
 人の高齢化とインフラの老朽化。都市はこれまで経験したことのないふたつの問題への回答を迫られる。


社会構造の変化を誰もがわかっていながら目をそらしていると、落とし穴にハマることになるのでしょうね。。。