リコーR10を買いました!
デジカメを「買い替えねば」と思いはじめて早2年。なかなか「これ!」と思えずに、ここまできてしまいましたが、やっと買いました。RICOH R10を。
私はどこにでもいる一般消費者ですから、事前に各社製品やそのクチコミをチェックしまして、評判を収集するわけです。その結果、RICOH GR DIGITALII か Panasonic DMC-G1にアタリをつけておりました。GRは知り合いのプロのカメラマン複数人が所有していたこともあり。
アタリはつけているものの、事前知識を全く無いものとして家電量販店に向かいます。私の主な用途は接写なのでデジカメコーナーで店員さんにお勧めを聞いてみると、なんとRICOH R10をオススメされるではありませんか。ヨソーガイです。コンパクトデジカメのコーナーで聞いたので DMC-G1 の名が出ないにしても、RICOH GR をオススメしてくれても良いんじゃないですか?私の前提が崩壊しました。
よくよく聞くと、私のような素人ではRICOH GR は難しそうでした。それでも前提に引きずられる私は一度洗濯機コーナーで頭を冷やし、再度デジカメコーナーで別の店員さんに質問。そしたらまた RICOH R10 を強力プッシュしてくるのです。カメラメーカーのキヤノンやニコン、電子機器メーカーのPanasonicやソニーが競争力のあるデジカメをつくれるのは理解できるのです。でもリコーがなぜ評価されるデジカメをつくれるのか理解できず、店員さんを問いつめたのです。「なぜリコーなのか!」と。
そしたら「リコーは地味ですがニコンなどに負けないカメラの老舗で、特にマクロ撮影機能の部分に注力したデジカメを数々出してきているのです」と。これでやっと得心しました。
ひとつの機能や技術に着目して、そこを突出させてユニークな製品づくりを続け、その技術だけはナンバーワンを維持し続けていると、そのうちに他の機能が成熟してきたり、他社の技術革新が頭打ちになることで他社に追いつくことができる。突出した部分が他社よりも競争優位になるということなのでしょう。論理的にはありえる気がします。
リコーのR10に当てはめると、マクロ機能の特化して技術を突出させる。CCDなどの部分は遅れをとっていて、高解像度化、手ぶれ補正、顔認識、小型化などの付加価値競争には乗り遅れてキヤノンやパナソニックが上位を占めてくる。しかし、最近のように斬新な機能追加もできず、解像度競争も頭打ちということになって、リコーが追いつける余地が出てくると、リコーが蓄積してきたマクロ撮影機能が急激に差別化要因として見えてくるということでしょうか。
リコーのデジカメが評価されて、上位のデジカメを食ってくるうちに上位のデジカメメーカーは一眼に主軸を移し、そしてコンパクトデジカメにはオリンパスやペンタックス、富士フイルムの姿は無くなると。そろそろデジカメ撤退のメーカーが出てくるかもしれません。
デジカメひとつ買うだけででこんな妄想。買い物も大変だ。
使用感も書いてみました
R10の今のところの感想 - 戦略のみそ zentaku blog
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愛機です
久しぶりのデジカメ購入
こんなに進化してたんですね(笑)
非常に使いやすいです