最近、物流系企業のカイゼンがすごい

昨日、朝の11時02分にアスクルで注文しまして、15時34分に届きました。なんですか、このバイク便的な速度。「明日来る」じゃないし。


アスクルの成功要因は「便利だから」ですが、それを可能にするのは、超速在庫回転率を可能にする需要予測にあるとみました。物流企業の最大の悩みは倉庫に在庫をもっておくことだと思います。その場に置いておくだけでは価値を生みませんので。アスクルは明日届けなければいけないだけに欠品を恐れ、在庫を持とうとします。しかし、その不安による非効率を避けるべく、需要予測の精度を上げることで欠品させることなく、倉庫で寝かしすぎることもなく、程よい倉庫マネジメントを行っているのだと思われます。


精度の高い需要予測が在庫回転率を上げ、適切なレコメンドと合わせることで、利益率が上がり、値下げやいろいろな仕入れが可能となり、さらに顧客を増やす。この好循環で成長してきたのだと推測します。amazonが自社で倉庫をもった途端に急成長したのも同じ論理だと考えています。


アスクルの競合他社でバイトして、商品をぶっ壊してクビになった私の経験によると(笑)、注文を早く送ってしまう為に、倉庫の人は大変ですけどね。コンベアで流れてくるケースに発注品をぼこぼこ放り込んでいきますから。


もうひとつ、佐川急便の配達員さんががんばっているのです。配達員さんの質といえばヤマトがピカ一ですが、最近の佐川さんもがんばっているようです。私の会社に来てくれる配達員さんは、伝票に書いてある住所や会社名、受取人名まで丁寧に読み上げてくれ、間違いないですか?と念押ししてくれる。過剰なほどに丁寧。宅配便ビジネスは配達員さんの態度がサービスのひとつと認識されたのでしょう。やっと。


小さな小さな国土で物流企業は成長できるのか。こつこつカイゼンしか手がないのか、国際化をどう進めるのか。難しい業種かもしれません。