総合電機の更なる総合化 東芝、富士通HDD事業買収

富士通のHDD事業の行く先が落ち着きそうです。

東芝富士通のハードディスク駆動装置(HDD)事業を買収する方向で最終調整に入った。月内の合意を目指す。東芝は買収により、ノートパソコンなどのデータ記憶装置として成長が期待できる小型HDDで世界首位に浮上。富士通は収益改善に向け赤字の同事業から撤退する。世界同時不況の影響でデジタル製品の市場環境は急速に悪化しており、各社は事業の選別を迫られている。パナソニック三洋電機の買収で合意しており、電機業界の再編・淘汰が加速する。
 東芝富士通は週内にもトップ会談を開く見通し。合意すれば今月末に発表し、今春をめどに買収を完了する。買収額は未定だが、300億—400億円程度の見込みだ。

HDD事業、東芝が富士通と買収交渉(NIKKEI NET20090114)

昨年の10月8日に待ったがかかった?富士通のHDD事業売却 - 戦略のみそ zentaku blogを書きまして、東芝は今後フラッシュメモリに特化していきそうだから、日立が買うのかなと言いましたが、見事にはずれました。


半導体で大赤字を出している東芝が「半導体一本足では危険」と考え、HDD事業の運営がうまくいっていない日立が「買収はもうたくさん」と思っているのでしょうか。


いずれにしろ海外企業への売却でないということで良かったのではないかと思います。

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