響く広告 NSK「マサツ」

消費者や顧客に何を伝えるか、自社がどう見られたいかを上手く表現できる会社は、社会や消費者、顧客から何を求められているか、自社が何をできるかをきちんと把握できている会社だと思います。ただ自社の製品やサービスをカッコつけようとしても意味がないどころが、嫌われることもあります。


今朝(12月8日13版)の日経38面、ドコモ.bizの「KIZUKI」。何にも訴えてくるものがないどころか、不快に感じるのは私だけでしょうか。お前らはなにも気付いていないおバカなんだよと言われているようで、「俺らのサービスで助けてやるよ」くらいの高慢さを感じます。広告ひとつでそれは言い過ぎとも思いますが、このサービスを知りたいとはこれっぽっちも思わないことは確かです。


っていうか、KIZUKIに関するwebは今のところローンチしてないですね。もうアホかと。


日経の次のページをめくって40面には「マサツ」(右側のバナーをクリック)という企業広告があります。docomo.bizの広告がヒド過ぎる反動もあるかもしれませんが、このマサツ広告は心にスッと入ってきます。webを見ると不定期ながら8日に掲載しているようです。これも意図があるのかもしれません。


NSKはベアリング国内最大手で、企業のCIは「機械の摩擦を減らす会社として。」。このドメインを極める姿勢がよく現れていて、私の心にはものすごく響きました。


広告表現には企業が顧客をどのように見なしているかが現れる。

広告の基本
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