経営戦略を分析するときの出発点
企業の経営戦略の成否を分析する時に、どうしても「現場の情報が開発まで伝わっていなかった」とか「適切なタイミングで設備投資できなかった」「製品の陳腐化が早かった」「撤退の決断が遅れた」などの理由が語られることが多いです。(成功はこの逆)
確かに深く分析していくと、成否の原因はこういったことに落ちていくことは間違っていないと思います。
ただ、常に念頭に置かなければならない思考のスタート地点は「顧客との接点」であるべきだと思います。端的に言うと「売れた」か「売れなかったか」が分析の始まりです。
パイオニアやサッポロビールは顧客にソッポ向かれたんです。WiiやDSは買われまくったんです。「売れた」「売れなかった」のはなぜなのかを深堀りしていって、やっとのこと先に挙げたような要因が出てきます。
顧客を念頭に置かずに対象企業のことだけ見ていては誤ります。
ここのところスターバックスの経営戦略で検索されてお越しいただくことが増えています。業績低迷とかアメリカの店舗閉鎖はなぜかと考え始めるのではなく、スタバはなぜ顧客から背を向け始められたのか、顧客は何を考えているのかから初めてみてはいかがでしょうか。