やっぱ根回しで物事決まってくるんだな

やっぱり難癖つけてゴネてきました。

東洋電機から3回目の質問状、日本電産が回答書提出(NIKKEI NET)
日本電産は25日、買収提案している東洋電機製造からの3回目の質問状に対し、回答書を提出したと発表した。これに対し東洋電機製造は「回答内容が不十分」と表明したが、具体的な内容や不十分と判断した根拠などについては明らかにしていない。日本電産東洋電機製造の買収防衛策の規定に沿って「質問と回答が公開されることが望ましい」としている。

両者のプレスリリースを読むと、もう一緒になることはないなと思わせる、溝を感じます。
東洋電機製造 「当社株券等の大規模買付行為に関する対応策(買収防衛策)」に基づく再回答の提供要請に対する補足回答書の受領及びこれに対する当社の考え方について」(PDF)
日本電産「東洋電機製造株式会社からの第3回質問事項に対する回答書提出と当社からの要請について」(PDF)


私は企業の競争力向上とM&Aの論理的なやり方を鑑みて、日本電産の肩を持ちたいので、東洋電機製造がだだをこねているように見えます。直接対話をしたいと言ってきているなら、堂々と話し合えば良いと思うのですが、もう東洋電機は「警戒」一色になっているのでしょう。


王子製紙北越製紙の時も論理的には正しいと私は思っていて、北越ゴネるなよと思っていましたが、いくら論理的には正しくても感情が上手く処理されなければ統合はうまくいきません。

日本電産は「感情よりも論理」のパターンを試すテストケースとしてこの統合の話を持ちかけたんでしょうが、論理よりも感情が重視される企業に対してはやっぱり事前の根回しが必要だったんですね。根回しというと悪いイメージですが、「事前準備としての深いコミュニケーション」はどんな仕事でも大切なのでしょう。