お金を武器にした世界戦争

いよいよ、かの国の動きが表面化してきました。

 中国の政府系ファンドである中国投資有限責任公司CIC)が経営難に陥っている米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)傘下の生命保険会社、アリコに出資する方向で交渉を始めたことが20日、明らかになった。最大でアリコ株の49%を取得することを軸に、年内の合意を目指している。アリコは日本を含む50カ国以上で生保事業を展開。金融危機を好機とみた中国が、国際的な保険会社の再編の主役に躍り出た形だ。
 関係者によると、AIG保有するアリコ株について、CICと中国の保険会社の投資連合を相手に、交渉期限を年内に区切って優先的に交渉を進めているという。買収額は明らかにしていないが、アリコの時価総額を勘案すれば、49%の買収額で5000億—1兆円程度に上るとみられる。

中国、アリコ出資へ交渉 49%上限にAIGから取得(NIKKEI NET)

マネーウォーズという話ではなく、お金を武器にして国家を牛耳ったり乗っ取ったりってことができそうです。97年のアジア通貨危機ではファンドによって国家が転覆させられそうになりましたが、これからはお金によって国家が国家を転覆させる戦争がおきる。債券、通貨、株を大金で操作し、産業を刈り取る。

外交では米中の板挟みという予測もあるそうですが、経済や経営においては日本が米中の経済に欠かせない存在であり続けるために、虚業ではない地に足ついた企業活動(ものづくり)をひたすら追求するしかないようです。
http://www.47news.jp/CN/200811/CN2008112101000082.html