三洋は松下が買うほど価値があるのか?

ここ数日ネットも新聞も見ていなかったので、遅まきながら驚いた。

 パナソニック(旧松下電器産業)が三洋電機の買収交渉に乗り出す。「10年後に世界の電機業界で首位になる」(大坪文雄社長)という目標を掲げるパナソニックは、金融危機で世界景気が減速するなか、リスク覚悟で成長路線を加速する。国内電機最大の「売上高11兆円企業」が誕生すれば、新たな再編の呼び水になるのは確実で、業界勢力図が一変する可能性もある。
 激烈な価格競争を背景に電機業界では再編が加速している。昨年末にはパナソニックキヤノン日立製作所が薄型パネルで提携。今春には京セラが三洋の携帯電話事業を買収した。ただ、これまでは事業部門ごとのM&A(合併・買収)や提携が主流。売上高1兆円超の電機大手が国内に10社前後もひしめく「過剰企業数」の状態は温存されたままだった。

「11兆円企業」再編の呼び水 パナソニック、三洋買収交渉へ(NIKKEI NET)


三洋が自力で生きていけないのは数年前から明白で、手を差し伸べるとしたら松下しかないことは多くの人が感じていたことでしょう。でも、私は松下が見捨てると思っていました。もしくは部門を切り離して太陽電池部門だけを買うのかと。もっともっと業績が悪化してからやっと乗り出すものだと思っていました。


電池関連では三洋電機も存在感を示せていたでしょうが、松下だって劣らない技術を持っていると思うのですが。三洋電機ってそんなに価値がある会社なのでしょうかね?まさか創業家のつながりだけで松下が手を差し伸べるとは思えませんし。調べてみたいと思います。


話は変わって、
確かに日本では競合を叩き潰すほどの競争はせず、ひとつの産業に多くのプレーヤーが存在していると言われます。日経で「過剰企業数」と書かれている通りです。


これからもいろんな業界で再編が進むことでしょうが、ホントウにそれで良いのだろうか。1産業あたり2-3企業に集約されることは本当に良いことなのだろうか。競争力の強化にとって良いことが多いにしても、技術の幅の狭まりや長期的視野に基づいての開発などの面においてデメリットはないのか、洗い出したいところです。