amadanaがどうも苦手な2つの理由

昨日、表参道ヒルズにメモ帳を買いにいったんですが、文房具屋さんの隣はamadanaの直営店が入っています。表参道ヒルズに入った時には必ず立ち寄るんですが、相変わらず店員さんのみの密度が高かったです。私は店員さんの視線に負けずに、じっくり各製品を見て回るのですが、どうも買う気が起こらない。欲しいと思えない。


amadanaマーケティングは市場導入期としては秀逸だと思います。既存の家電メーカーが絶対にできない戦略の逆をいくことで、ターゲットの心をくすぐっているようです。


amadanaマーケティングに関してはこちらに詳しく書きましたので、そちらをご覧いただくこととして、ここでは、私がなぜ買いたくないかを自らに問いかけてみました。思いつく理由は2つ。


1. ものづくりの熱い気持ちが伝わってこない
工業製品をつくるのはものすごく大変なことだと思うのです。部品ひとつの設計から購買から、安全性からユーザビリティから、なにからなにまで、考えることがたくさんあってこそ、ひとつの製品が出来上がっています。amadanaの製品もものづくりにこだわっているとは思いますが、外装ばかりが主張されていて、製品の背景や裏側が全く伝わってこない。(意図的にそうしているのだと思いますが)


私個人としては、この数ミリを縮めるためには新潟の○○鉄工所の●●さんの力を借りるしかなかった的な話が好きなので、外装だけの訴求だけでは心が動かないんです。


2. マーケティング戦略が鼻につく
繰り返しますが、amadanaマーケティング戦略は上手く設計されています。でも、嫌なの。いや、だから嫌なのだと言うべきか。
amadanaの掘った落とし穴にきれいにはめ込まれるのが嫌なんですよね。あくまで自ら落とし穴にハマってあげますよという体裁が必要なのです(笑)。「頼むから買ってください。お願いします!」という雰囲気を醸し出すくらいの方が、メーカーとして可愛げがあるんじゃないでしょうかね。


決して嫌ってる訳ではなく、もっとスマートさを押し殺して、本来の泥臭い部分も表出させてみてはいかが?と思うのですが。apple的なマーケティングとものづくりをして欲しいと思っています。

ナガオカケンメイの考え
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4 組織やシゴトの取り組み方が参考になります
1 高い。面白くない。
4 色々考えさせれる一冊
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