ダイエーの二の舞に?
イオンのプライベートブランド「トップバリュ」のニュースが目につきます。低価格志向が強まっている時に、PBで顧客を獲得しようということなのでしょう。
このPB強化の動き、どこかで見た光景なのです。日曜日、日経の1面を読んだ時に「あれっ?これ15年前にも同じ記事を読んだな」と思ってしまいました。90年代初頭にPBを強化して、94年後半からは円高を背景として海外の商品をやすく販売して、価格のみの訴求を前面に押し出したダイエーを見ているかのようなのです。
ダイエーがPBや輸入製品に傾倒したのは低価格で競争しようと思ったからです。折しもバブル崩壊や円高で、現在のように家計の節約志向が高まっているときでした。
しかしこのPB傾倒は、ナショナルブランドを敵に回すことになり、かつ、店舗運営でも低価格を実現するためのローコストオペレーションがサービスを低下させ、顧客の心が離れてしまうことになりました。また、低価格戦略はマツキヨなどのディスカウンターも競合となり、チキンレースに身を投じたことになります。PBを中心とした低価格戦略に走ったダイエーのその後は・・・
こちらに若干解説が→http://www.jmrlsi.co.jp/menu/report/2005/gms2005.html
私にはイオンがダイエーの二の舞になってしまうような気がしてならないのですが、優秀な人たちが集まる会社ですから、きちんと手当をしていることなのでしょう。マーケティングに関係している方は注目のケースですね。どうなることやら。
ドキュメント ダイエー落城
posted with amazlet at 09.05.19