生まれ変わったら理系で草食でメガネな男子になりたい

いま、ものづくりをする企業の多くで技術の伝承や新たな技術(生産技術含め)の創出に問題を抱えているというのを耳にします。製造現場でも今まで起こりえなかったようなミスが発生するなどしているといいます。「技術」は新たな製品を生み出すだけでなく、品質の向上、生産工程の維持向上のためにも不可欠です。


企業の競争力の源泉となる「技術」の伝承や創出が難しくなっている理由のひとつが「理系離れ」でしょう。幼稚園の頃から文系の私としては理系はあこがれの的ですが、高校生の理科・数学に関する理解・興味関心の低下など、将来の科学技術の基盤を支え、イノベーションの創出に大きな役割を果たす研究人材の基盤を損ないかねない問題が起きようとしています。ソース→平成20年版 科学技術白書 第1部 第2章 第2節 4 人材基盤の脆弱(ぜいじゃく)化等−文部科学省


企業の存立基盤を揺るがそうとする大問題に対して、行政の行動を待っていてはラチがあかないと判断したのか、いくつかの企業も動き出しているようです。次の資料の同友会の提言が生温るすぎる面はさておき、企業の取り組みを知っておいても損はないと思います。経済同友会「イノベーション志向経営の更なる実現に向けて」−科学技術成果の社会還元と理科教育の観点から−(PDF)