久々に良いドメイン(事業領域)を見た

ドメインとは事業領域のことで、企業(事業)で顧客にどのような価値を提供するか、自社で何をしないのかを決めることです。ドメインは企業が「どのように存在していたいか」を端的に定義し、さらに成長性を含ませるもの。


端的すぎても冗長でもダメ、広すぎても狭すぎてもダメ、イメージが膨らまないとダメ。「お客さんに喜んでもらう仕事」では広すぎ、「俺は鉄道会社」では狭すぎ。成長する方向性のイメージを膨らませるドメインが企業には必要です。わかりやすいのは日本電産の「回るもの、動くもの」、任天堂の「ホームエンターテインメント」、yahoo!の「ライフ・エンジン」などでしょうか。


今日はラッピングバスでとても良いドメインを見ましたのでご紹介。バイク便の会社By-Qの「瞬間物質移動追求企業」。よくないですか?


急いで顧客から顧客へ荷物を届ける使命が「瞬間」という言葉に込められているし、企業としては「早く物質を移動させる」ことは何でも手がけられるというイメージが膨らみます。将来的にタクシー代わりにバイクで人を運んでもいいですし、バイクを使わずともデータ転送サービスを手がけたっていい訳です。「早く物質を移動させる」と明確に領域を決められると、いろいろサービスのアイディアが思い浮かびます。


ドメインの設定が上手い会社と下手な会社で成長性が測れるかもしれません。