自分の目で見ることの大切さ

webのおかげでPCの前にいればどんな情報も手に入り、画像や映像も見られる。PCひとつが自分の世界になる。でも、それがいいのか?


東京タワーの写真はいくらでも見られるが、真下に立ったときのスケール感は現場に行かないとわからない。古い建築物の写真は美しく見られるが、そこにある凛とした空気や設計施工者の熱は感じられない。病気や怪我で苦しんでいそうな人の話題や写真は目にするが、その人のうめき声を聞いてこそ初めて苦しみが伝わる。いくら写真や映像で森の様子を見ても深呼吸もしたくならない。


その現象が起きている場に行って、自分の五感から得たものをベースにしてものを言ったり書いたりしないと、それはただの便所の落書きになってしまうことがある。部屋にこもって論理的推測ばかりで間違いを犯した私が言うのだから、きっとそうだ。