間接アプローチをとる広告 シチズン福山雅治

先日、新宿駅を歩いていたら人だかりができており、何やら女性陣が壁のポスターに携帯のカメラを向けている。福山雅治を起用したシチズンの広告でした。これだけの人だかりを見せつけられると、シチズンのコーポレートブランド向上に寄与するような気がしてきます。


クチコミがかなり効いていそうなので、他の方のブログをどうぞ。
かっこいい!福山く~ん。 - はーとらいん 浜田山
●●●ぴょんの Pop Life●●● : 福山雅治と24時間 @新宿西口コンコース


製品としては男性ものの腕時計。男性用腕時計のプロモーションで福山雅治を起用すると、女性の注目が集まって、製品販売には寄与しないのではないかと思いがちですが、シチズンとしては「プレゼント狙い」なのでしょうかね。


携帯電話の登場に伴い、腕時計を新たに自ら買おうという意欲は減退していると思われます。日本時計協会の「日本の時計産業の概況」をみると確かに出荷数は減っており、輸出分を除けば日本国内の出荷はさらに減っていると想像しています。そんなときにはダイレクトに「買ってくれ」と訴えても効果はないので、女性に「福山雅治と同じ時計を彼氏にプレゼントしてみてはいかが?クリスマスだし」と言いたいのでしょう。


間接戦略としてみれば効果をあげそうな広告といえるのかもしれません。セイコー一筋の私でもシチズンは好きな会社でもありますし、この間接的なアプローチがどのように業績に跳ね返るか、結果を追いかけようと思います。