「マツダ株をデンソーが取得検討」をどう読むか

トヨタマツダに興味が持てるのだろうか??

 米フォード・モーターが傘下のマツダの株式売却に向け、トヨタ自動車グループの中核部品メーカーであるデンソーに打診したことが15日分かった。デンソーは一部株式を取得する方向で検討に入る。デンソーマツダに部品を納入しており、出資により取引拡大が見込める。株式取得が実現すれば、デンソーが系列を超えてフォードのリストラやマツダの安定株主づくりに協力する異例の展開となる。
 デンソーによる株式取得数や金額などは未定だが、取得する場合はマツダの総発行済み株式の1%未満になる見込み。マツダの株式時価総額は約4000億円(15日終値ベース)で、現在の株価で1%取得すれば購入額は約40億円になる。


取引先との安定的な関係を築くため、取引先の援助に40億円はトヨタグループにとって痛くも痒くもないでしょう。この40億円よりも、トヨタはもっと先をにらんでいると思うのですが、それがわからない。


富士重工の場合は水平対向エンジンとその技術者、生産工場に興味を示したと言われ、良い買い物をしたと思うのですが、トヨタマツダのなにに興味を示したのだろうか??


マツダロータリーエンジンの技術?工場?
ロータリーエンジンは排出ガス規制不適合や燃費の不経済性などによって、現在の環境にそぐわないと言われている。wikipedia:ロータリーエンジン

また、需要が盛り上がった時に現在のトヨタの生産能力(キャパ)では追いつけないために、工場を必要として富士重工を傘下に収めた。工場を新規に建てるよりも工場を持つメーカーを取り込んだ方がいいということだ。しかし、現在の環境は急がなくても良くなっている。自らの規格で工場を建設できる時間を持てた。よってマツダの工場にも興味はもちにくい。


トヨタはなぜマツダ株取得にGOが出せるのか。。。マツダ以外のステークホルダーはと。。。


あぁ、なるほど。アメリカとフォードに恩を売っておきたかったのか。


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