仮想社会なんてないのさー

大西宏さんがSNSに関してエントリーされています。
大西 宏のマーケティング・エッセンス : SNSは、はや衰退期に向かいはじめた?

また日本での認知は71%に達し、利用率は40%とい2004年にGREEMIXIが誕生し、まだ4年というのにはや成熟を迎え、衰退期に向かっていくのでしょうか。そうだとすると、いかにもライフサイクルが短いですね。

たしかにさまざまなプロダクトと比較すると商品ライフサイクルは短いですね。私は、mixi、ニコニコ、youtubeなど業務や日常に組み込む必要なのいサービスの寿命は短く、メーラーやカレンダー、RSSリーダーなど、毎日のように使わざるを得なくなる製品の寿命は長いと思っています。本質的に商品としての魅力が乏しいのでしょう。

いろんなwebのアクセス数とユニークユーザーの減速をみて、かねがねwebサービスは3年やったら足抜けを考えた方が良いと言っている私にとっては、SNSの衰退は驚くほどのことはありませんでした。


実際、大学で教えている友人に話を聞くと、3年生はまだmixiとかdel.icio.usをやっているけど、2年生以下はmixiってなに?blogってなに?って感じだそうです。一時はコミュニティというつながりが流行ったけど、モバイルが当然の環境で育った人たちには、コミュニティってなに?という感じなのでしょう。学校で会えるし、メールしたらええやんって感じでしょうか。リアルな付き合い以外に別な社会は必要ないのだと。


web2.0が花盛りの時にはこのまま仮想社会が進展すればどうなっちゃうのだろうとする心配する人たちもいましたが、社会はそれほどバカでないようです。

「インターネットビジネスの今後」北海道大学山本氏、オークニー森氏対談


これまではネットに過大な期待があって、ネットによって人とのつながりや新たな知識の創造がなされるという幻想を多くの人が抱いていたのかもしれませんが、ただのツールに過ぎないということなのでしょう。リアルの世界にしか人間は生きられないのだよと。リアルから逃避するサービスはもう必要ないのだと。